工場のセキュリティ管理に必要なもの

一般論になりますが、工場のセキュリティ管理は何よりも大切です。それは会社の大切な資産の一部を構成しているからと考えて差し支えありません。工場を例に挙げれば、機械設備や資材・外注先からの部材など、モノを作り出すうえで必要なものが揃っています。それらを作業者が加工し組み立てることによって製品は出来上がっていきます。

工場は単なる素材に、付加価値という利益の源泉ともいえるものを与えるところです。その大切な場所のセキュリティがしっかりしていなければ、経営は成り立ちません。セキュリティ管理を行う上で必要なことは、役割分担の明確化とやるべきことを実践することの二つです。役割分担の明確化とは、工場長をトップに据えた体制作りを行うことから始まります。

それに加えて役割を細分化し、ハード面での備えも必要となります。ハード面での備えとは必要な場所に監視カメラを設置したり、センサーを付けたりすることなどが挙げられます。またソフト面からは、センサーが異物を感知した場合などの仕組みづくりを意味します。次に実践することですが、これが何よりも難しい課題であり難関なのです。

なぜなら実践するのは人であるが故に、必ずヒューマンエラーが発生するからです。緊急時の連絡網を作成しても、肝心な時に携帯電話がつながらない。一斉に携帯電話にアラームが鳴るようなシステムにしておいても、緊急時に参集しない人がいるなどです。実践するためには、工場長のもとで強固なチームワークづくりを進めたいものです。